こんにちは。
昨日夜中にテレビを見ていたら中田ヒデのインタビューをやっていました。黒セルをかけていてフレーム自体も気になったのですが、レンズの反射を見て瞬間的に「これはコーティングしてないな」とか、「フェイスラインが歪んでないから伊達メガネかな」といった点に注目してしまう辺りに職業病を感じましたスタッフ小林です。
今日はspecespace(スペックエスパス)のセルフレームを紹介します。
ブランド名の由来は、フランス語で空間を意味する言葉ですが、その名の通り、単なる平面では終わらない、立体的なデザインを持っています。

ここの特徴はなんと言っても職人による手仕事!
日本のアイウェアの一大生産地である福井県にて職人の手で作られています。
これも

手仕事

This is

handwork,too

単色のセルはどうしても平面的なつくりになりがちですが、手仕事で磨かれる事で立体的な質感を生み出しています
他ブランドにあるような工業プレスによるエッジの効いたラインもそれはそれで綺麗ですが、幾重にも光を映し出す立体的な仕上げはやはり手仕事ならではです。
さらにその中でもたった一人の職人、西野正美氏によって作られるのが、本セルロイドを使用したこちらのシリーズ。

テンプルの内側には銘が刻んであります

10年程寝かせたセルロイドを使用しているので堅さがあり、テンプルに金属芯を入れずに仕上げることが出来ます。
生産本数がどうしても限られてしまう為、稀少な作品です。贅沢に生地を使い、厚みを持たせてあるので見た目の大きさ以上に存在感があります。
今回紹介したいわゆるセルフレームとかプラスチックフレームと呼ばれるものは
実は素材に幾つかの種類があり、ほとんどのものはアセテートという素材を使っています。セルという呼び方の元になったセルロイドという素材は今では一部の職人物以外ほとんど使われていません。
これらの素材にはそれぞれ特徴があり、使い方やメンテナンスで寿命がかなり変わりますし、また金属よりも経年変化しやすい為、粗悪なものを使うと、掛けている間に勝手に変形してしまうといった事がおこります。
生地同士をつなぐ混ぜものの割合や寝かせ方で変わって来るのですが、こちらのブランドでは上質の生地を使っているので、使用中の歪みがかなり起こりにくいです。
そういった生地毎の特徴やメンテナンスの仕方については、また後日紹介しようと思います。
それでは。
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- 2007/03/27(火) 10:58:12|
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